iPhone11ProやiPhoneXSの利用者は特にディスプレイへの焼き付きに注意!!焼き付きの原因と対処方法

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現在最新のiPhoneであるiPhone11ProやiPhoneXSのディスプレイはiPhone8やiPhone7など今までのiPhoneからディスプレイの種類が変更されているということをご存知でしょうか?

実は、iPhoneX以降のiPhoneでは切り欠け(ノッチ)によるディスプレイの形が変化した事や今までよりも画面が縦長になったことは多くの方がご存知だと思いますが、実はディスプレイの種類自体が変更されていたのです。(iPhoneXRやiPhone11は除く)

本ページでは、そのディスプレイの変更による注意点等を解説致します!

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どんなディスプレイに変更されたの?

iPhone8までのiPhoneでは、よくテレビやカーナビなどに使われている液晶ディスプレイ(LCD)と呼ばれる物が使われていました。ですが、2017年11月に発売されたiPhoneX以降のiPhoneには有機ELディスプレイ(OLED)と呼ばれるディスプレイに変更されました。(iPhoneXR・iPhone11は除く)

有機ELという言葉は、最近話題の4Kテレビである4K有機ELテレビが販売されているので、「有機EL」という名前は聞いたことがあるという方は多いのではないでしょうか?

有機ELディスプレイのメリット&デメリット

実は、有機ELディスプレイにはいくつかのメリット・デメリットがあります。1つずつ詳しくみていきましょう。

●メリット

液晶ディスプレイに比べて鮮やか

液晶ディスプレイより有機ELディスプレイは、圧倒的にコントラスト比が高い為、色鮮やかに映像等を表示することができます。また、有機ELディスプレイはひとつひとつの素子(点)が発光している為、バックライトを使用している液晶ディスプレイと違い黒色を表現する時には何も発光していない本当の黒色を表現することができます。

薄くて軽い

有機ELディスプレイは、液晶ディスプレイに比べて上記のバックライト等余計な部品がないこともあり非常に薄いです。

消費電力が少ない

有機ディスプレイは液晶ディスプレイに比べて消費電力が少ないので、iPhoneのバッテリーの主な消費原因であるディスプレイを有機ELディスプレイにすることでバッテリーを長持ちさせることができます。

視野角が広い

液晶ディスプレイは、画面に対して斜めから見てしまうと色ムラやコントラストの低下、画像のぼやけ等の問題があり視野角(正常に画面が見える角度)が狭いのですが、有機ELディスプレイは斜めからみても比較的綺麗に見えます。

●デメリット

上記のような素晴らしいメリットがたくさんありますが、実はデメリットもあります。

価格

液晶ディスプレイであるiPhone8(78,800円)と有機ELディスプレイ(112,800円)であるiPhoneXの価格差が34,000円あることでもわかるように、有機ELディスプレイは非常に高額なディスプレイなのです。

ただし、両者にはディスプレイ以外にもセンサーやディスプレイサイズに多少の違いがあり為その価格差もあると思います
上記、両者の販売価格比較は共に64GBです。

焼き付き問題

有機ELディスプレイには、価格以上に大きなデメリットがあります。それは、同じ画面を長時間表示したままにすると画面の色が黄色っぽく変色したり、残像として残ったまま消えないといった問題が発生してしまうことがあります。この問題は、以前から判明しており実際に焼き付いたという方もいるようです。

上記ツイートは、どうやら販売店に展示されているiPhoneXのようですが、実際に私たちユーザーのiPhoneでも発生するようです。

iPhoneの販売元であるApple社がiPhoneに搭載されているディスプレイの詳細を公式サイトの以下のページで紹介しています。

iPhone の Super Retina ディスプレイや Super Retina XDR ディスプレイについて
iPhone の Super Retina ディスプレイや Super Retina XDR ディスプレイを最大限に活用する方法をご案内します。

ですが、このサイトを見ても少しわかりずらいと感じたので簡単にまとめてみました!

iPhoneの焼き付きを防ぐ方法

では、どうすればiPhoneの焼き付きを防ぐことができるのでしょうか?
Appleは、以下のことを推奨しています。(Appleサポート)

1. iOSアップデートを行って最新の状態にする。
2. 明るさの自動調節機能をオンにする。
3. ディスプレイを見ていない時はこまめにロックする。(自動ロックをオン&短めに設定する)
4. 同じ写真や画像を高輝度(明るい状態)で長時間表示したままにしない。
それでは、上記有機ELディスプレイの焼き付きを防ぐ方法を設定手順を含め詳しく説明したいと思います。

1. iOSアップデートを行って最新の状態にする

iPhoneでは、定期的にソフトウェアアップデートが配信されています。

アップデートが配信されると通知が表示されて、すぐにアップデートしてよいか尋ねられます。

※ソフトウェアアップデートを自分で任意のタイミングで確認する方法
【設定】⇒【一般】⇒【ソフトウェアアップデート】

2. 明るさの自動調節機能をオンにする

周辺の明るさにあわせて画面の明るさを自動で調節してくれる機能をオンにすることで、不適切な明るさ(高輝度)に画面がならないように調節してくれます。

【設定】⇒【一般】⇒【アクセシビリティ】⇒【ディスプレイ調節】⇒【明るさの自動調節】をオン
画面の明るさを自動調節することによりディスプレイの消費電力量を抑えて、バッテリーの持ちを改善することができます。

3. ディスプレイを見ていない時はこまめにロックする

有機ELディスプレイの焼き付きとは、結局寿命ということになります。この為、画面を見ていない不必要な時にロック(画面を消灯)することにより寿命を延ばすことができます。

ですが、いちいち画面を見なくなるたびにサイドボタン(電源ボタン)を押してロックするのは面倒です。そこで、一定時間iPhoneを触っていない時に自動でロックしてくれる機能があるので利用しましょう。

【設定】⇒【画面表示と明るさ】⇒【自動ロック】⇒【30秒】等
※ 時間は30秒や1分などなるべく短めに設定しておくことをおすすめします

4. 同じ写真や静止映像を高輝度(明るい状態)で長時間表示したままにしない

同じ写真など静止画像を高輝度で長時間表示したままにしてしまうと、他のアプリ等を起動している時にも長時間表示したままだった表示が残ってしまい、重なって表示されてしまいます。

上記ツイートは、デモ機でありおそらく1日何十時間も同じ画面が表示され続けていると考えられる為、普通に使用している分には基本的には問題ないかと思いますがなるべく同じ表示を長時間するのは避けた方がいいかもしれません。どうしても同じ表示をする必要がある時には、公式サイトにある通りなるべく輝度を下げた方がいいでしょう。

まとめ

私自身、実際に同じゲーム画面を1時間程表示し続けてしまっていたことがあるのですが特に焼き付いたりはしませんでした。ということで、普通に使用する分には問題ないかと思います。

先程ご紹介したAppleの公式サイトでも
「Super Retina ディスプレイと Super Retina XDR ディスプレイの開発にあたっては、こうした OLED の「焼き付き」現象の低減という点でも、業界最高を目指しました。」
と記載されており、Appleも自信を持っているようです。

ですが念の為にも特に自動ロックの設定はしておくことをおすすめします。

ただし、iPhoneの設定で自動ロックの設定をしていても一部のゲーム等アプリでは自動ロックされないようです。注意しておいた方がいいと思います。

せっかくの有機ELディスプレイを使った綺麗な画面のiPhoneなので、焼き付きを防いで綺麗なディスプレイを長期間維持する為にも上記のことに、注意されてみてはいかがでしょうか?

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